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『His Dark Material/ライラの冒険』シリーズとは
『His Dark Materials/ライラの冒険』シリーズは、イギリスの作家フィリップ・プルマンが1995年から2000年にかけて発表したファンタジー3部作で、17世紀のイギリスの詩人、ジョン・ミルトン作の叙事詩『失楽園』に構想を得ています。
シリーズ名『His Dark Materials(創造主の玄妙な材料)』も、ミルトンの詩の一説を元にしています。
もしも全能の創造主がさらに多くの世界を造るための玄妙な材料と定め給わなかったなら、このままいつまでもこれらの四大は争い続けていたかもしれなかったのだ
ジョン・ミルトン著「失楽園
」より
児童小説として出版されましたが、宗教的・哲学的に深い内容が大人の読者にも人気が高く、1995年に『黄金の羅針盤』でカーネギー賞を、2001年には『琥珀の望遠鏡』でウィットブレッド賞を受賞しました。
- シリーズ名:His Dark Materials/ライラの冒険
- 作者:フィリップ・プルマン(Philip Pullman)
- 1作目:Northan Lights(米:The Golden Compass)/黄金の羅針盤
- 2作目:The Subtle Knife/神秘の短剣
- 3作目:The Amber Spyglass/琥珀の望遠鏡
『The Golden Compass/黄金の羅針盤』受賞歴
- ガーディアン児童文学賞(1996)
- カーネギー賞:児童図書(1996)
- 英国文学賞:児童図書(1996)
- 全英リーディング賞(1998)
- 英国文学賞:ブックオブザイヤー・児童図書(2000)
- ウィットブレッド賞:児童図書(2001)
- ウィットブレッド賞:ブックオブザイヤー(2001)
- ブリティッシュ・ブックセラー(2001, 2002)
- 「次の一冊が決まらない人のためのファンタジーブックガイド」(ブックマン社)総合評価第1位
- BBC・イギリス国民に過去最も愛された小説調査 3位(1位「指輪物語」、2位「高慢と偏見」)
- カーネギー・オブ・カーネギー受賞(イギリスで優れた児童文学に贈られるカーネギー賞70年の歴史の中で最も優れた作品に贈られる賞)
実はプルマン氏は最初、「conpass=羅針盤」ではなく円を描く「compasses=コンパス」(複数形)を意図して、仮タイトルを『The Golden Compasses』(複数形)としていたそうです。
彼は、かねてから神の永遠の庫の中に用意されていた黄金の
両脚器 (the golden compasses)を懐から取り出し、この宇宙とすべての被造物との限界を定めようとされた。ジョン・ミルトン著「失楽園(
」より
その後、ブルマン氏は『His Dark Material』シリーズとして『The Northern Lights(北極の光)』を1巻目のタイトルに決定。しかし、アメリカの編集者が『黄金の羅針盤』をライラの真理計だと思い込み、ブルマン氏の説明も受け入れないまま単数形の『The Golden Compass』に決定してしまったとのこと。
